2017年度スローガン

2017年度 理事長 西村 圭介

基本理念

敗戦からの復興という十二分な動機を灯火に始まったJC運動が、松江に伝播して以来、60年が経過しました。松江青年会議所の先輩諸兄は次の時代は自分たち青年が創るという強い気概と覚悟を持って逞しく運動を展開して来られました。豊かな世の中となり、当時のような青年を運動へと駆り立てる切迫した動機は簡単には見つからないかもしれません。しかしながら、60年間続いているという事実が、時代に合わせて確実にJC運動が必要であったことを証明しています。私たちはこれからも時代に合わせ、このまちの人々に求められる役割をしっかりと果たしていかなければなりません。私たちの運動が必ずや地域に対して光となり、明るい豊かな社会となることを信じて、今後も運動を継続して参りましょう。
「真剣」とは「物事に本気で取り組むさま」を表します。また、木刀や竹刀ではなく、本物の刀剣のことを真剣と言い、古くから命を懸けた本物の刀剣での勝負を「真剣勝負」と言います。現在においてもスポーツや仕事など、様々な場面で「真剣勝負」が繰り広げられており、その真剣な姿は人の心を揺さぶり、人の考えや行動を変える力を持っています。「真剣勝負」をしなければならないのはスポーツや仕事などだけでなく、JC運動も例外ではありません。このまちの未来が私たちの手に委ねられているのであれば、むしろ、私たちJayceeこそ、人の心を揺さぶる存在でなければなりません。2017年度はメンバー一人ひとりが「真剣」にJC運動に取り組む一年にしたいと考えます。私たち一人ひとりの真剣な行動が必ずや人々の心を揺さぶり、このまちを明るい豊かな社会に導くものと確信しています。

 

 

基本方針

 

1.第37回全国城下町シンポジウム松江大会に向けて
1994年に第13回全国城下町シンポジウムを主管して以来、24年振りに第37回全国城下町シンポジウムを2018年度に主管することが決定しました。主管立候補は、国宝に認定された松江城を起点としたまちづくりを更に推進し、地域の発展に貢献したいという現役メンバーの力強い想いの結果であります。その想いを実現し、かつ、第13回大会を主管した先輩諸兄の功績に敬意を表し、歴史と伝統のある松江青年会議所の名に恥じぬ素晴らしい大会にするためには、2017年度にしっかりと準備を進めておく必要があります。また、この大会が地域の発展に貢献するためには、私たちが主体的に進めながらも、行政や関係諸団体としっかりと連携して進めていく必要があります。2017年度で大会構築の全ての準備を終える覚悟で、現役メンバー一丸となって取り組んで参りましょう。

2.このまちの未来のために
人口減少時代に突入し、各地で地方創生が叫ばれる現在、私たちの住む松江も例外なく、確実にその影響がまちを浸食しています。そのような中、素晴らしい自然と伝統ある歴史、文化の残る松江を次世代に継承していくためには、様々な課題を解決していく必要があり、その解決のためには、強いリーダーシップを発揮して市民を牽引するリーダーが必要不可欠です。2017年はそのリーダーシップを取るべき松江市長の選挙が実施されます。この選挙は、公職選挙法の改正により20歳以上から18歳以上に選挙権年齢が引き下げられてから、初めて松江で開催される首長選挙になり、これまで以上に幅広い有権者に立候補者の情報をしっかりと届けていくことが必要になります。今こそ、政治的に無色であるJCにしかできない運動として、有権者に積極的に情報を発信していかなければならないと考えます。
一方、人口減少の要因として進学、就職等による人口の転出が大きな要因となっており、その流出に歯止めをかけることは、今後の松江のまちづくりにおいて極めて重要になります。また、私たち自らが地域経済を支える青年経済人として、未来の松江を支える人材を育成していくことは非常に重要な活動であります。まもなく自らの将来について選択を迫られる世代に対して、郷土の松江を、未来の松江を思う機会を提供することは地域のリーダーである私たちJCの責務であり、延いては、人口減少問題の解決に寄与するものと考えます。

 

3.市民のための賑わいを
松江青年会議所の創立20周年の記念事業として始まった松江だんだんは「市民のための、市民の手による、市民が主役の祭り」として華々しく賑やかに開催され、以来、松江の夏の風物詩として市民に親しまれて参りました。しかしながら、ここ近年、共催する水郷祭の大きな変革の波を受け、創始の精神である「市民が主役」の機会が失われつつあることに危機感を禁じ得ません。松江だんだんは市民が主役であるからこそ、より大きな賑わいが創出できると考えます。また、元来、市民の手によって開催されてきたという点に着目し、単に市民が松江だんだんを楽しむだけでなく市民が主体的に関わっていくことは、松江だんだんを未来永劫、継続していくために、極めて重要になるのではないでしょうか。松江だんだんはその時代に合わせた新たな試みを行いながらも、原点である市民の笑顔が溢れる祭りを目指して開催して参ります。

 

4.真のJayceeとして
いつの時代も私たちJayceeは変革の能動者として、その地域を牽引する存在でありました。それは、先輩諸兄が大切に連綿と受け継いで来られたJayceeとしての「教え」をしっかりと継承された結果に他なりません。その教えは、私たちに幾度となく訪れる迷いの機会に、一筋の光として、時に厳しく、時に優しく、私たちを導いて下さいました。そして、私たちが他団体と一線を画す「意識変革団体」たらんとするならば、その大切な教えをしっかりと継承していかなければなりません。2017年度は真のJayceeを育成するべく指導、研修に励み、自らがしっかりと学ぶ一年とします。

 

5.会員拡大こそがJC運動
会員拡大の目的が私たちの組織の存続という短絡的な目的に留まってはなりません。私たちの運動に新たな仲間が加わることは、そのメンバーに意識変革を促し、家族、友人、知人、そして地域のコミュニティーへと私たちの運動の輪が伝播し、明るい豊かな社会の実現に近づくことになるのです。即ち、私たちが明るい豊かな社会を標榜する団体であるならば「会員拡大こそがJC運動である」という認識のもと、全メンバーの使命として会員拡大に日常的に取り組んでいかなければなりません。また、そのような認識のもとで会員拡大に取り組むことで、新たな会員のJC運動対する理解が深まり、退会者の抑制に繋がるものと考えます。2017年度はそのような思いのもと、このまちの未来のために、積極果敢に会員拡大に取り組んで参ります。

6.公益社団法人としての強みを生かして
元来、多くの公益性の高い運動を実施してきた松江青年会議所が、名実ともに公益法人となり、2017年度で3年目を迎えます。公益社団法人としてスタートしてから今日まで、その運営方法に関して試行錯誤をして参りましたが、ようやく運営方法にも道筋が見えてきたように思います。2017年度も引き続き、公益社団法人として厳格に運営して参ります。
一方、継続的に法人を運営するためには、安定的な収入源を確保することが必要不可欠です。現在私たちの主な収入源としては、会費収入や登録料収入、助成金収入、補助金収入等があります。会員拡大により会費収入を増やすことはもちろんのこと、新たな収入源を確保していくことは、今後の法人運営において極めて重要となります。そこで、2017年度は新たな収入源の調査研究に尽力する一年にしたいと考えます。特に公益法人としての「社会的信用」という強みを生かした積極的な収入源の確保を目指します。

 

7.出向を通じて得られる機会
出向することで得られる様々な機会は、何も出向者のみの特権ではありません。出向していないメンバーにも、出向者を通じて、事業への参加や出会い、知識の習得等、様々な機会がもたらされます。そのため、出向者はその機会を提供しているという自負と責任を持ち、積極的に出向先で運動をしなければなりません。そして、出向していないメンバーは出向者を通じてもたらされる機会に感謝し、自身の成長の機会と捉え、率先して参加をしなければなりません。出向者を輩出するということは、LOM全体を活性化する機会と捉え、互いに能動的に機会を生かして参りましょう。